上の前歯の先端のエナメル質切痕
小学校高学年の女子です。
定期検診で来院されました。
エナメル質表面に白濁があり一部分脱灰しています。
この程度の初期段階ではプラークコントロールとフッ化物の応用で健全なエナメル質に戻ります。
真ん中の隣にある歯を側切歯と言います。
側切歯の先端が少し欠けているように見えます。
これはぶつけて欠けたり、虫歯で欠けたりしたのではありません。
先天的にこのような形態で萌出してきたのです。
側切歯は親知らずに次いで退化傾向が強く先天的に欠如したり、形態異常の発現が多い歯です。