顎関節の不思議
運動器とは 骨、関節、筋肉から構成されている。
運動器には肩、腰、腕、足などがある。
顎は運動器である。
顎:
関節 (関節窩、関節頭、関節円盤など)
骨 (上顎骨、下顎骨、など)
筋肉 (咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋など)
顎が身体の他の運動器と違う点は歯があり咬合する事である。
咬合とは上下の歯列がかみ合うことで、上下の歯列はそれぞれ上下の顎骨に収まっている。
運動器は中枢である脳からの指令で機能する。
会話や咀嚼時には顎は随意的に動いて機能します。
睡眠時は不随意で歯ぎしりや噛みしめをしています。
寝返りをするように顎もかなり活発に動いています。
不思議なのは歯ぎしりをする方としない方、噛みしめをする方としない方がいることです。
さらには歯が磨り減っている方と顎関節の関節頭が磨り減っている方、その両方が磨り減っている方などがいることです。
左右対称に磨り減っている方、非対称に磨り減っている方など様々です。
自分の臨床経験からすると、歯の磨り減っていない方(噛みしめ)のほうが痛みなどの症状が強く開口障害も顕著です。
歯ぎしりが何故睡眠中に起こるのか不思議です。
歯ぎしりでストレスを開放しているのか、顎の左右のバランスを整えているのか、動かす事により関節周辺の血流を改善しているのか、、、
やはり精神面のストレスを開放しているのが最大の原因でしょうか。