医院ブログ

2014.09.09更新

片側だけで咬んでいると不都合な事が生じます。


50代の女性です。
下顎の全体像です。
左側に直径10ミリくらいの球状の隆起があります。
これは骨隆起といって咬合力により骨が肥大化して変形したものです。
右側にはありません。
ということは左でよく咬む、それもかなりの強い力で。
その結果第二大臼歯を咬合力による歯根破折で失う事になりました。


左側の骨隆起と第二大臼歯欠損.jpg

 

 

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2013.12.04更新

治療後に沁みる症状が続いた原因は


下顎の全体像です。
奥歯は左右にブリッジが入っています。
前歯は2本足りません。足りない分すき間が空いています。
来院の動機は金属のブリッジを除去して白い歯にしたいという事でした。
治療計画はブリッジ除去後インプラントを埋入して1本、1本単独でセラミッククラウンを被せる事にしました。


治療後不快感継続1.jpg


治療計画通りに進んで終了しました。
にも関わらず右下の手前第二小臼歯だけが沁みる症状が収まりません。
原因は右側が習慣性の咀嚼側で右咬みしていたためでした。
内側に骨隆起がみられます。
長年の習慣で右で強く咬む癖があるのです。
その事を説明して極力左側で咬むようにしてもらったところ暫くして沁みるのは収まりました。

 


治療後不快感継続2.jpg

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2013.05.31更新

歯ぎしりが原因で先端が欠けた前歯


歯ぎしりは夜寝ているときに無意識にします。
上下の歯がかなりの力で擦れます。
その結果 歯の先端がやすりをかけたように平らに磨耗します。


歯ぎしりによる前歯先端の破折5-2.jpg

 

歯ぎしりは水平方向への力で平らに磨耗します。


歯ぎしりによる前歯先端破折5-3.jpg

 

上下の前歯の先端は磨耗していて、一部分が欠けています。
先端の一部分が欠けているのは垂直方向への力(噛みしめ・食いしばりなど)
が原因と考えられます。
エナメル質表面にも垂直方向の力による縦方向へ亀裂が多数見られます。

 

歯ぎしりによる前歯先端破折5-4.jpg


最近では 歯ぎしりを発現させる原因は ストレス開放のエネルギーによるものと思われています。
そのように考えると睡眠中無意識の行われる歯ぎしりは健康状態を維持するうえで必要な事なのかもしれません。
しかし、歯が擦れて磨耗して欠けていくのを放置するわけには行きません。
歯ぎしりを止める事はできないので、歯を保護するために
厚さ約2ミリの軟らかいシリコンで作ったマウスピースを装着して就寝します。

 

歯ぎしりによる前歯先端破折5-5.jpg

 

 

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2012.10.22更新

磨耗しない尖った状態の小臼歯

 


16歳の上顎の小臼歯です。
まったく磨耗していません。
顎が側方への運動をしていないためです。

先日 20日のブログの内容と同じです。
詳細はそちらを参考にしてください。

顎関節のストレッチなどを行って少しずつ側方運動ができるようにしていきます。

 


 

 

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2012.10.20更新

磨り減らずに尖ったままの歯


法医学では歯の擦り減り具合から年齢を特定する事があります。
歯は生えてきて上下でかみ合う事で自然に擦り減ってきます。
年齢を重ねると咬合による磨耗はさらに大きくなります。

この方は30歳代の女性です。
小臼歯の咬合面は全く擦り減っていません。
大臼歯はほんの少し擦り減っています。

何故 磨り減っていかないのでしょうか。
咀嚼パターンを見ると上下に開口する蝶番運動が出来ます。
しかし左右、横方向への歯ぎしりをする顎の動きが全くありません。
顎関節の柔軟にして稼動域を広くします。
顎関節周りのストレッチをして歯ぎしりが出来る範囲を少しずつ広げていきます。

では 何故このような咀嚼パターンになったのでしょうか。
原因のひとつには幼い頃からの食生活にあると考えられます。

このような咀嚼パターンではいけないのでしょうか。
奥歯は臼歯と書くように臼のようにすりつぶして咀嚼します。
横方向に顎が動かないと臼のようにすりつぶして咀嚼する事はできません。
生理的な状態では無いのです。


投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2012.10.15更新

舌と頬の圧痕

 

頬の内側に白い線が付いています。
これは頬が歯に強く押し付けられてできる痕です。

 

舌と頬の圧痕ー1.jpg


拡大してみると線状に白くなっています。

 

舌と頬の圧痕ー2.jpg

 

舌の側面が凸凹しています。
これは舌が歯に強く押し付けられてできる痕です。

 


舌と頬の圧痕ー3.jpg

 

ご自分の舌及び頬を鏡で見てください。
このような状態が確認できたなら少し緊張ぎみかもしれません。
口元の緊張を緩めて頬をマッサージしてみてください。
舌を少し前に出して上下左右にストレッチしてみてください。
上下の歯が強く咬みあっていないか確認してください。

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2012.09.18更新

顎関節症で悩んでいる方が何故か増えています 


最近顎関節症で来院される方が増えています。
傾向としては  女性>男性  年齢は高校生から30歳代に多いです。


●顎関節症ってどんな病気?
顎(あご)の関節周囲の痛み、開口障害(口が開かなくなる)、動かすとカクッとしたりコキコキと音がする(関節雑音)、など

 

●原因はなに?
歯並びや生活習慣、ストレスや頚椎の異常、筋肉の緊張などいろいろな要素がからみ合って起こっていると考えられます。 

●治療法は?
生活習慣の改善による治療を行っています。
痛みがひどい場合(急性期)は消炎鎮痛剤などのお薬を使います。
口が開けにくいときはマウスピースを装着する事もあります。

 


ナイトガード2012.09.10_L001.jpg

 


●生活習慣の改善とは?
顎関節症を引き起こすような状態を持続させない生活習慣を身に付ける。
では悪い習慣とは
歯ぎしり、噛みしめ、片咬み(左右どちらかでしか咬まない)、ほほ杖をつく、あごを押さえる、硬い物を好んで咬む、姿勢が悪い、うつ伏せて寝る、、、など
この中から当てはまる事がらを見つけ出して 自覚してもらい 改善していきます。

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2012.09.18更新

顎のストレッチ


顎関節症の症状がある方への効果的な顎のストレッチ運動を紹介します。

1、お口を閉じる筋肉のストレッチ運動

口を半開きの状態で、下の歯の上に人差し指と中指をのせます。
口は閉じる力を加え、指は口を閉じさせないよう下に力をくわえたまま5秒間バランスを取ります。

2、お口を開ける筋肉のストレッチ運動

口を半開きの状態で、顎に下から両手の手のひらを添えます。
口は開く力を加え、手のひらは口が開かないよう上に力をくわえたまま5秒間バランスを取ります。

3、お口を横に動かす筋肉のストレッチ運動

口を半開きの状態で、下顎の右側に右の手のひらをあてます。
下顎は右方向に水平に力を加え、手のひらは左方向に力を加えたまま5秒間バランスを取ります。
左側も同様に行います。

痛みがあるときは無理しないでください。
運動中は顎をガクガクせずに、ゆっくり力をかけてください。

顎関節症になりやすい方は顎を横に動かすのが苦手な方が多いように思われます。
横に動かすとは歯ぎしりをするように左右に動かす動作です。
リズミカルに左右対称に顎を動かしてみましょう。

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2012.09.15更新

顎関節症について  自分なりの勝手な雑感

下顎は上顎に関節を介してぶら下がっています。
ブランコのようにです。
ブランコは左右のロープの長さが一緒です。
よってきれいに滑らかに前後に動きます。

顎関節症が悪化すると関節頭が変形してきます。
変形して短くなる事で左右の長さが違ってきます。
その結果、口がスムースに開かなくなります。
口を開けようとすると左右にぶれたりカクッとしてずれたりします。

急性期には痛みがあり開口できなくなることがあります。
変形した関節頭はもとには戻りません。
生涯この状態の関節と付き合う事になります。
放置しておくと悪化の一途をたどります。
急性期は安静と投薬で症状の沈静を待ちます。
その後は関節に変形が起きるような異常な力が加わらないようにします。

原因を究明し改善していきます。
変形した関節は元には戻りませんが日常生活で支障をきたさないような状態に改善する事は
可能です。

関節頭が関節窩に異常な力で押し込められると骨が破壊されます。
咬合は関係しません。(まれに左右の歯の欠損状態が影響する事もある)
筋肉が作用するのです。
咀嚼筋が過大な力を及ぼす事が原因です。
今までは咬合が関係すると考えてかみ合わせを調整していましたがこれでは治りません。

筋肉のコントロールが大事です。
筋肉は中枢(脳神経)からの刺激(命令)で動きます。
日常生活にストレスを感じていると過緊張で筋肉への刺激が増大します。
ストレスを軽減する対策を講じます。

ストレス以外にも何気無い生活習慣から関節頭への異常な力が加わる事があります。

厄介な点はストレスも生活習慣も自分ではなかなか気づかないことです。
よって持続的な力が加わり関節頭が変形していきます。
顎関節症の治療は気づく事から始まります。

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2012.09.14更新

歯ぎしり・噛みしめ・喰いしばり

歯ぎしりや噛みしめを自覚していない方が大多数です。
誰もがしている一種のくせ(習癖)と考えてよいでしょう。
しかしひどくなると時に以下のような問題を起こします。

●歯への障害 磨耗、破折、歯がしみる、咬むと痛いなど
●歯ぐき 歯肉炎、歯周炎
●顎関節 痛み、開口障害、関節雑音、クリック音
●全身 顔面痛、頭痛、肩こり、腕のしびれ、
●倦怠感など

まずは日中の気づきから
仕事や勉強中など何かに夢中になっている時、ふと気づくとしっかり噛みしめている、あるいは舌に力が入っている事はありませんか。
鏡で自分の舌を見てください。
舌の側面に圧痕(凸凹している)や頬の内側に筋が入っていませんか。

そんな時は、肩を上下させ、首から上の力を思い切り抜いて、頬の力、舌の力を抜き、歯を噛みあわせないようにします。
前歯が触れ合わない1~2ミリの隙間が顎にとっての安静位です。

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

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