顎関節症について 自分なりの勝手な雑感
下顎は上顎に関節を介してぶら下がっています。
ブランコのようにです。
ブランコは左右のロープの長さが一緒です。
よってきれいに滑らかに前後に動きます。
顎関節症が悪化すると関節頭が変形してきます。
変形して短くなる事で左右の長さが違ってきます。
その結果、口がスムースに開かなくなります。
口を開けようとすると左右にぶれたりカクッとしてずれたりします。
急性期には痛みがあり開口できなくなることがあります。
変形した関節頭はもとには戻りません。
生涯この状態の関節と付き合う事になります。
放置しておくと悪化の一途をたどります。
急性期は安静と投薬で症状の沈静を待ちます。
その後は関節に変形が起きるような異常な力が加わらないようにします。
原因を究明し改善していきます。
変形した関節は元には戻りませんが日常生活で支障をきたさないような状態に改善する事は
可能です。
関節頭が関節窩に異常な力で押し込められると骨が破壊されます。
咬合は関係しません。(まれに左右の歯の欠損状態が影響する事もある)
筋肉が作用するのです。
咀嚼筋が過大な力を及ぼす事が原因です。
今までは咬合が関係すると考えてかみ合わせを調整していましたがこれでは治りません。
筋肉のコントロールが大事です。
筋肉は中枢(脳神経)からの刺激(命令)で動きます。
日常生活にストレスを感じていると過緊張で筋肉への刺激が増大します。
ストレスを軽減する対策を講じます。
ストレス以外にも何気無い生活習慣から関節頭への異常な力が加わる事があります。
厄介な点はストレスも生活習慣も自分ではなかなか気づかないことです。
よって持続的な力が加わり関節頭が変形していきます。
顎関節症の治療は気づく事から始まります。