上顎前歯がブロック状に破折
70才の男性です。
上の前歯が欠けてるような感じがするので見てほしいと来院されました。
痛みなどの自覚症状はなく形態の異常に気付き慌てて来院されました。
正面からはひびが入っているのがわかる程度でした。
破折片を触ってみるとブロック状に歯が欠けていました。
全ての歯に歯ぎしりによる摩耗と、咬合力による縦のひびが確認できました。
隣りの歯にも同じようなひびが見られます。
特に硬いもの咬んだ覚えもなく通常の食事で欠けたという事です。
加齢によるものと一括りでかたずけたくはないのですが、
正直なところ年齢とともに歯は硬く脆くなってきます。
この男性は
虫歯が無く、歯周病も問題ないくらいきっちり磨いて
歯の手入れには気を使っていたのです。
今までは何不自由なく食べていたのですが、今後は硬いものを咬むのに注意する必要が生じて来たことを伝えました。
食事以外にも歯の食いしばり、歯ぎしりなどの咬合力の加減をする必要性を説明しました。