医院ブログ

2012.09.12更新

顎関節の不思議

 

運動器とは 骨、関節、筋肉から構成されている。

運動器には肩、腰、腕、足などがある。

顎は運動器である。

顎:
   関節    (関節窩、関節頭、関節円盤など)
   骨      (上顎骨、下顎骨、など)
   筋肉    (咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋など)


顎が身体の他の運動器と違う点は歯があり咬合する事である。
咬合とは上下の歯列がかみ合うことで、上下の歯列はそれぞれ上下の顎骨に収まっている。


運動器は中枢である脳からの指令で機能する。
会話や咀嚼時には顎は随意的に動いて機能します。

睡眠時は不随意で歯ぎしりや噛みしめをしています。
寝返りをするように顎もかなり活発に動いています。

不思議なのは歯ぎしりをする方としない方、噛みしめをする方としない方がいることです。
さらには歯が磨り減っている方と顎関節の関節頭が磨り減っている方、その両方が磨り減っている方などがいることです。
左右対称に磨り減っている方、非対称に磨り減っている方など様々です。
自分の臨床経験からすると、歯の磨り減っていない方(噛みしめ)のほうが痛みなどの症状が強く開口障害も顕著です。
歯ぎしりが何故睡眠中に起こるのか不思議です。
歯ぎしりでストレスを開放しているのか、顎の左右のバランスを整えているのか、動かす事により関節周辺の血流を改善しているのか、、、
やはり精神面のストレスを開放しているのが最大の原因でしょうか。

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2012.09.11更新

顎関節症に対する最近の治療コンセプト


顎関節症は運動器障害である。

運動器とは 筋肉、関節、骨で構成されている。
顎口腔系ではそれに咬むための道具として歯が加わり、咬合という特別な機構を作り上げている。

顎関節が身体の他の部位の関節と違う点は咬合する事である。
ゆえに今までは咬合の不調和を顎関節症の原因の中心にとらえてきました。
しかしながら最近の考え方は肩こりや腰痛と同じように整形外科的な運動器の障害とみなされるようになってきました。
様々な症状は主に関節と筋肉に現れます。
まれに悪化すると(慢性化すると)関節突起(骨でできている)が変形してくる事もあります。

通常、身体機能は脳神経から出された指令により運動器が働くことにより作り出されます。
口を開けたり閉じたりする動作、会話する時の口の動き方、食べる時の口の動き方はそれぞれ
微妙に速さや力加減が違います。
通常は加減できているのですがストレスが原因で異常な力で持続的に噛みしめたりすると筋肉や関節が破壊されます。


形態異常(咬み合わせ、歯並び)よりも疼痛や筋肉に対する治療が重視されるようになってきました。時間の経過とともに症状が軽減する事が多いので保存的、可逆的な治療法が第一選択となりつつあります。
歯を削ったり、歯並びなどの形態は変えずに安静、投薬、噛みしめなどの習癖の改善などに治療方法が変化してきています。

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2012.09.10更新

顎関節症で悩んでいる方が最近増えています その2 


何に気をつければいいの?

次の習慣に思い当たるところがあったら直してみてください。

●症状を悪化させないために、顎で雑音をさせて遊ばない、口を大きく開けない、硬い物を無理して咬まない、顎の痛くなる開け方をしない、歯ぎしりやかみしめ、顎を押さえるなどの習慣は止める。

●姿勢を良くする事と、ほほ杖をつく、顎を前に出す、日中の歯ぎしりなどの口腔習癖は止めるようにする。

●顎運動のリハビリテーションとして、ご飯、野菜、魚や肉の切り身などの普通の食べ物を奥歯でゆっくり咬んで食べる、片則咀嚼をしない、食事中に水やお茶を飲まない。

●顎をいたわりながら両方の臼歯でゆっくりと咀嚼する習慣をつけることが大切。くよくよせず適度の運動や気晴らしをしてストレスをためない。

頑張って続けてみてください。

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2012.09.08更新

顎関節症で悩んでいる方が何故か増えています 


最近顎関節症で来院される方が増えています。
傾向としては  女性>男性  年齢は高校生から30歳代に多いです。


●顎関節症ってどんな病気?
顎(あご)の関節周囲の痛み、開口障害(口が開かなくなる)、動かすとカクッとしたりコキコキと音がする(関節雑音)、など

 

●原因はなに?
歯並びや生活習慣、ストレスや頚椎の異常、筋肉の緊張などいろいろな要素がからみ合って起こっていると考えられます。 

●治療法は?
生活習慣の改善による治療を行っています。
痛みがひどい場合(急性期)は消炎鎮痛剤などのお薬を使います。
口が開けにくいときはマウスピースを装着する事もあります。

 


ナイトガード2012.09.10_L001.jpg

 


●生活習慣の改善とは?
顎関節症を引き起こすような状態を持続させない生活習慣を身に付ける。
では悪い習慣とは
歯ぎしり、噛みしめ、片咬み(左右どちらかでしか咬まない)、ほほ杖をつく、あごを押さえる、硬い物を好んで咬む、姿勢が悪い、うつ伏せて寝る、、、など
この中から当てはまる事がらを見つけ出して 自覚してもらい 改善していきます。

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

2012.07.14更新

顎関節症併発の上顎の片側の欠損をインプラントで治療

 

長い間義歯を使用していた方です。
義歯を入れていても義歯では上手く咬めません。
どうしても自分の歯があるほうで咬んでしまいます。
気づかないうちに顎関節がずれてきます。
結果、開口障害(開きづらくなったり、痛くて開けられなくなる)、関節雑音(顎を動かした時変な音がする)、耳鳴り、めまいなどの様々な症状がでてきます。


2012,7,15.jpg


左右対称に同じ力で咬むことが大切です。
下顎骨は上顎骨にブランコのようにぶらさがっています。
どちらか一方でしか良く咬めないというはブランコの左右のロープの長さが違うという事です。
この状態のブランコは上手く漕げません。
この状態の咬合は上手く咬めません。


上義歯&インプラント3.jpg

 

インプラントが咬合力を受け止めてくれます。
左右対称に良く咬めます。
義歯のわずらわしさから開放されてスッキリしました。
会話も食事も快適です。
顎関節症も改善されました。


上義歯&インプラント4.jpg

投稿者: 医療法人社団あき歯科医院

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